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中学生・高校生の時期に矯正するメリット
今回のテーマは、中学生・高校生の時期に矯正するメリットについてです。
25年間矯正治療に携わっている現時点での私の考えをお伝えします。
中学生・高校生の時期に矯正するメリット
この時期に矯正するメリットは大きく3点あります。
- 人生の早い段階でお口の環境が整う
- 歯の動きが良いのと、歯肉の回復が見込める
- 成人式や就職活動に自信もって臨める(かなり私見です)
1、人生の早い段階でお口の環境が整う
矯正治療のイメージは「期間が長そう」「痛そう」「装置が大変そう」などのイメージが多く、実際に治療を始めるには煩わしさを乗り越える「よし頑張るぞ!」という決心が必要なのが一般的だと思います。
その為、治療の開始がどんどん遅くなっている事が多いのが事実です。
歯並びが不揃いで歯磨きがしにくい環境は虫歯や歯肉炎になりやすく、特に不揃いが大きい部分は歯磨きができずに歯肉炎は慢性化し歯が植わっている骨の吸収を生じます。
(歯科検診に行って不揃いが多い子に聞くと、皆みがきにくいと言います。)
またかみ合わせの関係で、前歯だけで咬んでいる方、奥歯だけで咬んでいる方、片側だけで咬んでいる方も多く見受けます。
本人は生まれつきそのかみ合わせの為、無意識で食べているので意外と気にしていないことが多いです。なんでも食べていますと答えることが多いです。
これは車でいうと前輪がなく後輪だけで走行しているようなものです。後輪の過重負担で故障の原因になるのは明白です。
できれば人生の早い時期に奥歯・前歯・左右の歯で咬めるようにしておくのは大切な気がします。
2、歯の動きが良いのと、歯肉の回復が見込める
矯正歯科医師として歯を動かす立場とし、中高生の時期は歯の動きが早いなと痛感します。
特に歯を抜く矯正では移動量が大きいので、動きが早い事は治療をする上で大きなメリットだと感じます。
加えてこの時期は、大きく歯を移動しても歯の周りの骨と歯茎がしっかりついてきて移動ができます。20歳を超えるころから大きな移動をすると、残念ですが完全には歯茎がついてこないという現実があります。
部活や勉強で忙しい時期ではありますが、矯正治療という面からは治療するよいタイミングだと思います。
3、成人式や就職活動に自信もって臨める(かなり私見です)
矯正治療を始めるきかっけとして結婚式があるのでという方は多いです。それに加え最近は就職活動までに歯並びを綺麗にしておきたいという方も増えてきました。
欧米では歯並びも評価の対象になると聞きます。外資系の企業を受ける方は歯並びも大切かもしれません。
日本の企業では直接歯並びを評価の対象にしないと思いますが、前向きな気持ちで面接を迎えることは重要かと思います。
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