目次
部分矯正とは
全部の歯を動かすのではなく、部分的に歯を動かす矯正治療のことです。主に前歯のみを動かすことが多いです。 部分矯正は、通常歯がすべて大人の歯に生えかわっている歯並びで行います。
※お子さまの歯を部分的に動かすことももちろんあります。お子さまの部分矯正は、通常部分矯正とは言わず、子どもの矯正と言います。
治療例(前歯の部分矯正)
症例情報
主訴 | 前歯の歯並びが凸凹している |
診断名 | 上下顎叢生 |
年齢 | 25歳 |
使用装置 | 上下顎部分的マルチブラケット装置 |
抜歯部位 | 非抜歯 |
治療期間 | 1年2ヶ月 |
費用 | ¥568,700(税込) |
リスク・副作用 | 矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
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部分矯正のメリット・デメリット
メリット
全体矯正に比べると費用と治療期間を抑えた治療をおこなうことができます。また、取り外しのできる装置で治療できることが多いため、見た目が目立たないこともメリットです。
デメリット
全体矯正に比べると全部の歯を動かすわけではないので、噛み合わせの治療が困難です。 症例によっては全体矯正が向くこともありますので、ケースに合わせた治療方法をご提案いたします。
部分矯正はこんな方にぴったり
- 気になる部分だけを治したい
- 前歯の歯並びが気になる
- 倒れている歯を治したい
- すきっ歯が気になる
- 再治療したい
目立ってしまう前歯の部分矯正を希望される患者さまが多くおられます。前歯のガタガタや歯の重なり、すきっ歯などをお悩みの方は部分矯正が適用できる可能性がありますので、一度ご相談ください。
マウスピース型矯正歯科装置
(アソアライナー)による部分矯正
透明のマウスピースを使用した部分矯正で、取り外しができる装置です。主に前歯の歯並びを改善したり、再治療のケースで使用します。
POINT1
装置分だけのお支払い
マウスピース型矯正歯科装置(アソアライナー)は、セット料金ではありません。歯科技工士によって完全オーダーメイドで作製される矯正装置で、治療に必要になる装置分だけのお支払いとなります。
*マウスピース型矯正歯科装置(アソアライナー)は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。未承認医薬品を用いた治療について(アソアライナー)
POINT2
治療ゴールを決められる
実際に歯の動き方を確認しながら、患者さまご自身が仕上がりにご満足された段階で治療は終了になります。
都度、担当歯科医師が歯並びを確認して、ひと手間かけることで、より歯の動きの精度を高め、できる限り少ない装置の数で治療が完了することを目指しています。(場合によっては、目指すゴールとニーズを確認したうえで、他の治療方法をおすすめすることがあります)
POINT3
上だけ、下だけの治療もOK
マウスピース型矯正歯科装置(アソアライナー)は、上あご、下あごのどちらか片方だけの治療も可能です。「笑ったら見える上の歯だけ治したい」というご要望もOK。
歯並び・噛み合わせの状態によっては、上下どちらも治療をおこなう必要がある場合もありますが、一度お気軽にご相談ください。
その他の使用装置
マウスピース型矯正歯科装置
(インビザラインライト)
透明で取り外しが可能なマウスピース型矯正歯科装置です。部分的な歯並びの改善や軽度のケースで使用します。
*マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。(※未承認医薬品の注意について)
マルチブラケット装置
(部分的に使用)
気になる箇所や、問題がある一部分にマルチブラケット装置を装着します。使用箇所の制限がなく、奥歯などのコントロールも可能で、さまざまな部分矯正に対応することができます。
舌側矯正装置(部分的に使用)
軽度の不揃いの歯並びの場合は 裏側からの部分矯正も対応しております。舌側矯正とは、歯の裏側に装置を付けて「人に気付かれることなく」おこなえる矯正治療です。装置の大きさが従来に比較して小さくなり違和感が改善しております。
部分矯正の期間
ケースや使用装置によって異なりますが、数か月〜1年程の治療期間となります。(当院において)
部分矯正の費用・料金
症例によって、お一人ずつの治療方法・期間・料金は異なります。矯正相談にお越しいただければ診断の上、わかりやすく総費用についてご案内します。
※ マウスピース型矯正歯科装置(アソアライナー)は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。未承認医薬品を用いた治療について(アソアライナー)
部分矯正でよくある質問
その歯
だけ装置をつけられますか?
動かしたい歯が1本または数本だったとしても、通常は複数の歯に装置をつけることになります。理由は2つあります。
1つ目は、1本の歯を動かすためであっても隣の歯など数本の歯を動かし隙間を作ったりする必要があるので、動かしたい他の歯にも協力していただくため。
2つ目は、動かす力系に関する理由です。動かしたい歯のみに装置をつけても動かしたい方向に動かしていくことが困難です。動かしたい目的の歯をひっぱる役割の他の歯に装置が必要になります。
マウスピース型矯正歯科装置では、主に前歯を動かす目的ですが、透明で取り外せるマウスピースを歯全体にかぶせて、動かします。
記事監修者:
長津田矯正歯科クリニック 山本 知寿
平成6年東京歯科大学卒業
矯正専門歯科医院、大学病院矯正科を経て平成17年長津田矯正歯科クリニック開院。平成28年日本矯正歯科学会認定医取得。