矯正装置といっても、いろいろな種類があります。取り外しができるもの、できないもの、自宅のみで使うものなど、多岐にわたります。ここでは矯正装置の一部を紹介します。
目次
マウスピース型矯正歯科装置
食事や歯磨きが普段どおりにできる、取りはずし可能な透明な矯正装置です。2〜3週間ごとに装置を取り替えて、歯並びを治していきます。
(歯並びの状態によっては適応できないことがあります)
透明の特殊なプラスチックでできている矯正装置です。
こちらの写真では矯正装置がわかりやすいように少し浮かしてありますが、実際に装置を使用する際は左下の写真のようにきっちりはめます。
下の歯に矯正装置を装置しています。
透明な矯正装置なので、ほとんど目立ちません。
マルチブラケット装置
全体の矯正治療を行う場合の一般的な矯正装置です。上の歯には、より目立ちにくい矯正装置を使用しております。以前より目立ちにくくなっており、「周りの方に気付かれない」という声が多く聞かれます。
一本一本の歯に透明な矯正装置をはりつけています。歯を動かすワイヤーを前歯から奥歯まで通してあります。
ホワイトワイヤー
マルチブラケット装置で使用するワイヤーです。実は以前からホワイトワイヤーはありましたが、ワイヤーのすべりがあまりよくなかったり、ホワイトコーディングが剥げやすかったりしました。このたび、この点が改善されました。
ホワイトワイヤーの特徴
歯の色に近いワイヤーの色
ホワイトコーティングが剥げにくい
金属ワイヤーと同じようなすべりを実現
(歯が動くときにすべりが良い方が、良く動きます)
歯列矯正用咬合誘導装置
(ムーシールド)
3〜5歳頃の反対咬合の治療に使用されます。取りはずし可能で家にいるときに使います。口の中に入れるとほとんど目立ちません。
透明の特殊なプラスチックでできています。
側方拡大装置(取りはずし可)
床矯正
顎が小さくて歯が並びきれない場合に使用し、顎を広げます。痛みも少なく、目立ちません。自然に永久歯を良い歯並びに誘導することもできます。
矯正装置の真ん中に拡大ネジが組み込まれています。(写真はネジを回して、矯正装置が広がったものです)矯正装置の広がりとともに、顎も広がります。
矯正装置を口の中に装置した写真です。 矯正装置は目立ちません。
機能的矯正装置
主に学童期に顎の成長をコントロールし、出っ歯や受け口を改善する矯正装置です。
主に自宅にいるときに使用する矯正装置です。
矯正装置を口の中に装着したときの正面の写真です。
固定式矯正装置
(取りはずしできないタイプ)
奥歯に矯正装置をつけてあります。 このタイプは、歯の内側にあるワイヤーがバネになっており、歯列の横幅を広げます。
顎外固定装置
このタイプは、自宅でのみ使用します。上の前歯を効果的に後方へ移動できます。
ベルトを首の後ろに回して、フックを口の中の矯正装置に掛けます。
舌突出防止装置
舌を前に出す癖のある場合に使用します。前歯の内側に舌を前に出すのを防ぐ柵があります。
保定装置
矯正装置で動かした歯を安定するまでおさえておく装置です。歯の内側はプラスチックで、歯の表側はワイヤーとプラスチックのタイプがあります。取りはずし式の装置です。
歯の表側がワイヤーのタイプです。
歯の表側が目立ちにくい透明なプラスチックのタイプです。
舌側矯正装置
歯の裏側に矯正装置を装着します。噛み合わせによっては歯を動かしやすいように、一時的に奥歯に青いプラスチックを盛ることがあります。
舌側矯正は使用できる症例・適応範囲が限られます。患者さまに最適な矯正治療を受けていただくために、お口の状態によっては舌側矯正以外の矯正方法や、他の医療機関をご案内する可能性があります。
左の写真では、上の歯には舌側矯正装置を、下の歯に表側の矯正装置を使用しています。