治療中の痛みについて

どのような装置でも小学4年生くらいまではあまり痛みを生じないようです。その後、年齢が高くなるのにしたがい、痛みの度合いが強くなっているように感じます。

*痛みには個人差があります。

「痛くない」とはいえません

矯正治療を行う上で、痛くないとはいえません。

痛みは目に見えないため、不安に思う患者さまの気持ちはとてもよくわかります。不安な気持ちの解決の参考に少しでもなればと思っております。 院長 山本

治療中の痛みについて

痛みが出る原因

矯正治療にて痛みが出る原因について、簡単にご説明します。下記のイラストをご覧ください。

歯は顎の骨の中に植わっています。

痛みが出る原因1

歯に力をかけると一方では歯根膜が伸び、反対側では骨が圧迫され少し溶けます。

痛みが出る原因2

骨の移動が起こることによって生まれたスペースは、新たな骨によって修復されます。

痛みが出る原因3

吸収と再生を繰り返す

歯が移動後、伸びた歯根膜は元に戻り、そこに新しい骨ができます。この吸収と再生を繰り返して歯は動いていきます。

結果的に痛みが出る

このように、歯の周りの骨が刺激をうけることによって、生理的に痛みが出るのです。

痛みの種類

痛みには歯が動くことによるものと、装置が頬や唇にあたるものの2種類があります。

歯が動くことによる痛み

歯が動くことによる痛み​

痛みが強い時の症状

※間接的に頭痛が生じることもあります


装置があたるなどの痛み

※上記は一般的に口内炎と同様の症状になります

 

装置の種類による痛み

矯正装置の種類によっても痛みは変わります。

 

マルチブラケット装置

歯に白や銀のブロックを付けてワイヤーが通っている装置で、昔からあるスタンダードな装置です。一般的にこちらの装置が一番痛みを感じます。装置をつけている歯全体が痛いです。

マルチブラケット装置

顎外固定装置 ヘッドギア・チンキャップ

朝起きた時や朝ごはんを食べる時、奥歯や前歯が痛くなります。通常は数日でなくなるので、気にせず装置をしっかり使用しましょう。

 

顎外固定装置 ヘッドギア・チンキャップ

床矯正装置

一般的に痛みは少なく、 装置をつける違和感や話にくいことが気になります。

 

床矯正装置

機能的矯正装置

一般的に痛みは少なく、 装置をつける違和感や話にくいことが気になります

 

機能的矯正装置

顎間ゴム

しっかり使用していると使い始めてから数日間、ゴムをかけている歯に痛みが生じます。そこでやめてしまうと、再度使用する時、痛みが生じます。我慢して使用していると、自然に痛みがなくなります。顎が痛くなった場合は主治医に相談してください。 

 

顎間ゴム

固定式拡大装置

装着後3日ほど主に奥歯に痛みが生じます。長いと一週間くらい痛みます。ピークは2〜3日後で、徐々に痛みが和らぎます。 舌の痛みや歯肉の痛みを生じることもあります。

 

固定式拡大装置

床型拡大装置

上顎の痛みは少ないです。下顎は舌側の歯肉、特に奥歯の内側歯肉に傷ができ、痛みを生じます。1年に2回〜4回くらいです。

 

床型拡大装置

マウスピース型矯正装置

一般的に装着後1日〜2日痛みやきつさを感じます。マウスピース矯正の種類により変化します。

マウスピース型矯正装置

痛みの対応方法

歯は動くことによる痛み

歯は動くことによる痛み​

食べ物の工夫をしてください。りんごやおせんべいなどの硬い食べ物はあまり良くありません。

やわらかい食べ物

ヨーグルト
豆腐
うどん
スープ

を食べることをおすすめしております。 鎮痛剤の服用も効果的です。(ですが、実際に服用されている方はまれです)

装置に当たって痛い場合

口腔内にあたっている装置部分に、ワックスをかぶせることで対処できます。(ご自分でできます)または、あたっている場所の装置を削ることも場合によっては可能です。

記事監修者:長津田矯正歯科 山本 知寿

平成6年東京歯科大学卒業後、矯正専門歯科医院、大学病院矯正科を経て平成17年長津田矯正歯科クリニック開院。