ワイヤー矯正のメリット、デメリット

先月はマウスピース矯正のメリット、デメリットを挙げましたが、今回はワイヤー矯正のメリット、デメリットについて説明していきます。
ワイヤー矯正のメリット
取り外しをしなくてよい
ワイヤー矯正は歯に装置が常についています。マウスピース矯正のような取り外しの手間はありません。
適応の幅が広い
マウスピース矯正は抜歯をしないとデコボコが治らない場合は不適応ですが、ワイヤー矯正では治療が可能です。また、抜歯による矯正が可能なため、3mm以上の歯の移動や前歯の歯軸傾斜、口元を大きく変える治療が可能です。
マウスピース矯正に比べ歯の移動速度が速い
マウスピース矯正に比べ、ワイヤー矯正は歯の移動速度が速いです。
細かな調整が可能
ワイヤー矯正はマウスピース矯正に比べ、いろいろな方向に歯の移動をさせることができます。特に上下の歯を噛ませる移動はワイヤー矯正の方が有利です。
ワイヤー矯正のデメリット
痛い
マウスピース矯正に比べて痛みが大きいです。装置を調整した日の夜、翌日、翌々日が痛みのピークです。その後、1週間くらいでだんだん痛みはなくなります。また、装置が唇や頬の裏に当たって口内炎ができてしまうことがあります。
目立つ
長津田矯正歯科クリニックでは歯と同じ色の装置を使用していますが、マウスピース矯正に比べるとやはり装置が目立ちます。
装置が外れてしまうことがある
装置を直接、歯に接着しているので、硬いものを食べたり、粘着性のものを食べたりしたときに、装置が歯から取れてしまうことがあります。装置のつけ直しのために来院してもらう場合もあります。
歯磨きがしにくい
装置がずっと付いているため歯磨きがしづらいです。また、食べ物が詰まったり、汚れが溜まりやすいことがあります。
取り外しの装置を併用することがある
ワイヤー矯正の場合でも、歯の動きをよくするため、取り外しのできるゴムをつけたり(マウスピース矯正でも使用することがあります)、家にいるときや夜寝るときに取り外しのできる装置を使うことがあります。
両方併用も
最近では、ワイヤー矯正とマウスピース矯正をコラボレーションさせて治療を行うことがあります。
例
①マウスピース矯正治療をしながら、動きづらい歯だけに部分的にワイヤー矯正装置を使用する
②上の歯はマウスピースで矯正治療をして、下の歯はワイヤーで矯正治療をする。[/su_box]
このようにマウスピース矯正とワイヤー矯正のお互いのメリット、デメリットと患者様の希望を考慮して、それぞれの患者様に一番合った治療方法を選択していきます。